部屋や一戸建て、マンションの日当たりについて考えるサイト

リフォームで日当たりの良いリビングを作りたい人が注意すべきポイント

住んでいる家をリフォームする時、重視したいことはなんでしょうか?
清潔なお風呂、おしゃれなキッチン、バリアフリー等色々とあるかと思います。

その中でも「日当たりの改善」は上位に食い込んでくる希望される方の多い内容です。

今回は日当たりの良いリビングを作りたい方に、注意すべきポイントをリフォームの観点から、ご紹介していきたいと思います。

日当たりの悪い部屋のお悩みベスト3

日当たりの悪いお部屋に悩んでいる方も多いのでは無いでしょうか。

まずはそんなお悩みの中でも特に多い3つの悩み事をピックアップしてもみました。

湿気によるカビやダニの発生

日当たりの悪い部屋といえば、まずイメージするのが「湿気が多くカビやダニが発生しやすのでは・・・」という事ではないでしょうか。
実際に日当たりの悪いお部屋では湿度が上がりやすく、収納の内部や家具の裏など比較的湿気の溜まりやすい場所だけでなく、壁や天井などにもカビが発生することがあります。
カビやダニが発生すると見た目も悪いですし、当然健康にも良くありません。

昼間なのに寒い、暗い

日当たりの悪いお部屋は季節によっては日中に陽の光がほとんど入らず暗い、そして寒いというという声を耳にします。
結果的に昼間でも照明をつけなくてはならない、暖房器具をつけなければいけないので光熱費がかさむ等のお悩みもあるようです。

気分が憂鬱に

日中でも、どんよりと暗い部屋にいるとなんだか気が滅入ってしまいますよね。
実際に我々人間の体には日光を浴びると脳内神経伝達物質のセロトニンという物質が分泌されて精神の安定に寄与する働きがあるそうです。

つまり日光を浴びずにセロトニンの分泌が減ってしまうと、不安感や抑うつな気分が高まってしまうということ。
日当たりの悪い部屋は精神的な健康にも良く無い影響を与える可能性があります。

採光の観点での、敷地内での間取り・面積の取り方に対する考え方

先ほどの3つのお悩みに対して、次は日当たりの良いお部屋を手に入れる為にどうしたらいいか、必要な考え方をピックアップしてみました。

理想的な採光を取れる日当たりのいい家とは

日当たりの取れる理想的な家と聞くと「南向きに建ったリビングに大きな窓がある家」を多くの人が思い浮かべられるのではないでしょうか。
今回のテーマも「リフォームで日当たりの良いリビングを作りたいなら注意すべきポイント」ですからね。

確かに、南向きのリビングは日本特有の四季のある風土では多くの住宅を建てる上で重要視されてきました。

しかし、それが全て正解というわけではありません。本当に理想的な日当たりの家とは「生活スタイルに合った日当たりが周りの障害物に邪魔されること無く確保できている家」ではないでしょうか。

どういう事かというと近年、人口が集中している都市部等では、土地の形状の関係で一戸建てを南向きに建てられないケースが増えてきています。

つまり南向きに建てられないからこそ、部屋の方角や間取り、建物の面積の取り方による日当たりの考え方は重要ということです。
特にリフォームの場合は家の向きを変える事は難しいため、「既に決まった方角にある建物」の内部をいかに変えるかという事になってきます。

また、リビングを中心に生活をしているという方だけでなく、近年ではライフスタイルの多様化により、夫婦共働きなどで日中にリビングに滞在する時間が少なくなっているというケースもあると思います。

リビングの日当たりだけを重視して間取りを決定するのではなく、ライフスタイルに合わせた間取りを選択することが重要となってきます。

日当たりと間取りの関係とは

東西南北どの方角に窓が向いているかでそれぞれメリット、デメリットがあり、それを加味してあなたや家族のライフスタイルに合わせて間取りを考える必要があります。
それぞれの方角についてメリット・デメリットを紹介していきたいと思います

南向きの部屋

メリットは、年間を通して日照時間が長く明るい事です。
日中に長時間家にいることが多い主婦や高齢者、子どもには快適でしょう。

冬でも日差しがリビングの奥まで差し込むので快適で、かつ光熱費の節約もできます。

デメリットとしては、年間を通して日当たりがよいのでフローリングやカーペットなどの床材が日焼けをおこし退色しやすいという欠点があります。
また、日差しが多く差し込むため、夏場は冷房を使う機会が増えてくるかもしれません。

東向きの部屋

メリットは、日の出の時間から部屋が明るいため、寝室などに間取り設定すると体内時計のスイッチが入りやすくなるので朝から活動する人などに特に向いているでしょう。

デメリットは朝日が差し込むため、夜勤などで朝寝ていることが多い人には寝室には不向きです。

また部屋が暗くなるのが早いので冬は寒いかもしれません。

西向きの部屋

メリットは午前中は間接光で明るくなり、午後には直接日差しが入ってくるため、年間通して明るさを確保できます。

午後からの生活を主体している人に向いているのではないでしょうか。

午後の日差しが強く、冬場は夜の気温が下がる前に室温を高くすることができますので、光熱費の削減につながります。

 

デメリットは、夏の西日は非常にあつくなるため日中よりも冷房の力が必要になります。

また、部屋の奥までしっかりと日が届くので、本や家具など壁にあるものが日焼けによる退色を起こしやすくなるかもしれません。

北向きの部屋

メリットは、年間の大半は日差しが入ってこないため、床や家具、衣類などは日差しの影響で退色することがありません。

蔵書、絵画、衣類などを日焼けによる劣化から防ぐことができるので保管場所やクローゼットなどに適しています。

居住する部屋としては日中を留守にすることが多い人にとっては、日当たりの面だけで考えるとさほど重視する問題ではないかもしれません。

 

デメリットは、居住する部屋としては、冬は常に薄暗く室温も低いので光熱費がかさみます。
夏は湿気がたまりやすくなるので、しっかり換気をしないとカビが発生しやすいのも難点です。

日当たりと面積の関係とは

使用する部屋の用途、ライフスタイルに合わせた日当たりの良い間取りの検討が終わったら次は土地に対しての間取りの適合性を確認していきましょう。
例えば南向きの日差しが欲しい部屋があったとしても、その方向に大きな建物や近隣の住宅によって日が差し込まなければ本末転倒です。

また、机上での間取りを中心に考え採光を取りたいリビングの面積を広くとりすぎたために結果的に奥まで日差しが届かず部分的に薄暗いリビングになってしまったり・・・といった失敗をしないためにも、実際に現在その土地、建物に日差しがどのように差し込んでいるかの日照状況を把握する事が重要です。

リフォームの進め方で注意すべき点はなに?

日当たりの悪い事でのデメリット、日当たりの良いお部屋の考え方と分かった所で次は改善です。

しかし一口に日当たりを良くする為のリフォームと言っても注意するべき事は沢山あります、次の点に注意して快適な生活を手に入れましょう。

思い切って窓を新設!そこに落とし穴が

単純に採光を取る為には壁を減らして代わりに窓を設置すればいいのでは?と考えがちですが、ちょっと待ってください。
窓を設置する為には当然、壁に穴を開ける必要があります。

しかし、その穴を開けるという行為は建物の構造に合った方法で適切に、かつ、しっかりと外壁側の補修処理をしなければ漏水の危険が増す建物にとってリスクの高い行為となりえます。

また、外側の補修だけでなく穴を開ける内側の壁の周囲も壁の補修工事が必要になったり、2階以上のお部屋を工事する場合は作業用足場が必要になったり等、工事規模や費用が大きくなりがちです。

間取りの変更

上記では窓の新設に少なからずリスクのある事をご紹介いたしました。
それならば、窓の位置は変えず部屋の間取りや内壁の位置を変えて日当たりの欲しい部屋に採光を取れば良いのでは無いかと考えますが、そこでもまた注意すべき点があります。

一般住宅の壁は、そこは壁が必要な為に壁になっている場合があります。
どういう事かというと、柱や筋交いと言った家を支える為の構造に関わる部分が壁の中に隠されているからです。

それをむやみに撤去や移動をしてしまうと、建物全体の構造のバランスが崩れてしまい耐震強度(建物の地震に対する強さ)が弱まってしまう可能性があります。
また、間取りの変更や壁を動かしたりする場合の工事は壁だけでなく、そこに繋がりのある床や天井の工事が必要となる場合がほとんどですので、費用や工事期間が想像よりもかさんでしまう事が多いです。

窓の新設や間取り変更のリフォームを依頼する際には

窓の新設や間取り変更については少し脅かしてしまった形になったかもしれません。

しかし漏水の危険や耐震強度の低下等のリスクがある事を理解した上でそれを回避する為にも、リフォームの打ち合わせ時には図面や仕様書等の書類を用意して自分の家の構造についてしっかりと理解がある、信頼できるリフォーム業者に依頼する事が重要です。

内装や照明を明るめに変える

先ほどお話したリフォームは比較的に費用が高く、工事期間も長い大掛かりな工事でしたが、もっと気軽に安価でお部屋の雰囲気を明るく清潔に変える方法もあります。

それが内装のリフォームです。

お部屋の大部分を占める壁や天井の壁紙を今よりも明るい色に張り替えるだけで、日当たりの悪いお部屋も明るい雰囲気を演出する事ができます。

しかも工事期間は6畳のお部屋でしたら約1日で作業が完了できるので忙しい中でも気軽に依頼できるというのがメリットです。
更に昨今の壁紙の種類は非常に豊富で、中には防カビ機能や消臭、湿度調節機能のある商品もありますので、日当たりの悪いお部屋にもピッタリな物が見つけられるかもしれません。

また、照明も昨今のLED化により安価で明るい照明器具が多く出回っていますので、壁紙の張り替え工事とセットで交換する事でより快適なお部屋に近づけるかと思います。

実際にあったケース:2階にリビング、水回りを移し、窓の位置大きさを変更して日当たりを確保

実際にリフォームを手掛けさせていただいた話になりますが、ご両親が地方に引っ越しをする事になったので、ご両親が今まで住んでいた約築25年の木造2階屋の一戸建てをもらい受け非常に立地条件の良い所に建っているので、リフォームして住みたいという30代前半の若い夫婦のお客様がいらっしゃいました。

しかし、街の中心部に建っており土地も広くないので周辺の建物の影響で1階部分は日当たりが非常に悪かったので、お客様と打ち合わせを重ね2階にリビング、水回りを移し、窓の位置大きさを変更する事で日当たりの良いリビングを実現する事が出来ました。

工事期間としては約3か月半の大規模な工事でしたが、大変満足していただく事が出来ました。

リフォームで日当たりの良いリビングを作りたいなら

これから先どのような生活を実現したいのか、が大事です。

一般的に、「南向きの住宅は日当たりが良く最適」という考えが定着していますが、実際には、南向きの部屋・北向きの部屋・西向きの部屋・東向きの部屋それぞれに位置する部屋があるわけです。

そのそれぞれの方角の部屋に異なるメリット・デメリットがあり、ライフスタイルや部屋の使用用途、その土地の日照状況によってどの方角が最適かは異なるのです。
自分が、家族が、これから先どのような生活を実現したいのか、よく考え、間取りの検討してみましょう。

そうすることで、今までにない選択肢を選ぶ事ができるはずです。

また、日当たりの良いお部屋を作るリフォームの進め方の注意としては、様々な方法で実現が可能なため、密な打ち合わせを行って業者にはしっかりとあなたの要望を伝えてましょう。

業者に全て任せるのではなく、あなたの要望をしっかり反映させた最適な提案を作り上げて理想の家を実現していきましょう。

どこに頼んだらいいかわからない方はまずは一括見積で比較がお手軽

日当たりのトラブルや、湿気・水回りのトラブルなど、住まいのちょっとしたリフォームはどこにどう相談していいかわからない・・・。

だったら、とりあえず一括見積りサイトを利用して、相場観を把握しましょう。

 

自身のお住まいが戸建てか、マンションか、築何年でどういった造りか。住まいの見積は十人十色です。

時間を使ってネットで調べても、結局自分の家の場合だといくらかかるのか、わからないことがほとんど。

以下のようなサービスを使って一括で見積を取って、相場観を知ってから自分でやるのか、依頼するのか決めたほうが時間も節約できます。

①手っ取り早く相場を知るなら「リフォーム比較プロ」

「リフォーム比較プロ」はサイトクロス張替えなどの小さなリフォームから全面改修まで、全て対応しているサイト開設から5年以上、類型利用者数30万人を超える総合リフォーム比較サイトです。

「リフォーム比較プロ」は厳格な審査基準を設けており、審査を通過した全国500社以上のリフォーム会社が登録されています。
また、スタッフが随時お客様からのヒアリングを行っており、お客様からの評判が悪い業者については登録削除される仕組みになっているので、安心して利用できます。

②敏感なお子さんへの配慮したい方は自然素材の「ハウジングバザール」がおすすめ

注文住宅の施工実例だけでなく、家づくりの動画コンテンツも閲覧できるので、サイトを見た人が資料請求率が非常に高いことが特長です。
その他にも家づくりに必要な基礎知識や、資金計画に関する解説などのお役立ちコンテンツも充実してます。
無料の会員登録をすれば、掲載している工務店に直接質問が出来るサービスも利用頂けます。